Q1~住空間における暖炉とは?
火は古代から聖なるものとして信仰の対象でした。古代ギリシャでは「家庭」という言葉に「かまどの傍らにいるもの」という意味がありました。暖炉の火を焚く炉床をハース<Hearth>といいますが、この言葉に「家庭」という意味があるのはその名残です。 火は家の中心でした。炎を囲んで談笑し、酒肴を楽しむ。火は私たちをねぎらい、憩いをもたらす。炎の揺らぎと薪のはぜる音が、静寂と闇を一層深く感じさせてくれます。日本の建築に暖炉を家の核として復活させたのは、フランク・ロイド・ライト(1869~1959、建築家)等でした。 欧米では、暖炉を入口からお客様に見える位置にレイアウトすることが多いようです。また、庭で楽しむ暖炉もあり、文化の厚みを感じさせます。技術面でもいかに燃えやすい暖炉を作るか、煙道の寸法はどうするかなどは、法規やマニュアルで施工されています。 日本においては、暖炉はゆとりを感じさせる豊かな空間のシンボルとして、親しまれるようになりました。ストーブは寒冷地では生活必需品でしたが、そうした必要性とは別に、純粋に炎を楽しむためのツールとしても、専門の本が出るほどの人気となっているのです。 Q3~暖炉の種類は? 暖炉は炎が見えることが条件となります。種類は大きく分けて、埋め込み型(ビルトインタイプ)と据え置き型(フリースタンディングタイプ)の二つです。埋め込み型はいわゆる壁付き暖炉です。炉と煙突が外壁や間仕切り壁と一体になっており、レンガや石の化粧材や木製や石のマントルピースを伴います。正面だけではなく二面、三面開口したものもあります。 据え置き型の暖炉の本体は不燃材の床の上にのせ、煙突は基本的には室内に露出しています。その他には、部屋の中央に炉を設け、円錐型や多角形型のフードを付けた、360度ぐるりと炎を眺めることのできるものもあります。 ストーブは主に暖房器具として発達してきましたが、扉に耐熱ガラスをはめ込んで炎が見られるものが多くなっています。 燃料として一般的には薪が多く、ガスを燃料として薪を燃やしているように見えるガス暖炉やガスストーブも増えつつあります。 ※これは日本暖炉ストーブ協会・事務局によって編集された小冊子(暖炉薪ストーブQ&A:編者/日本暖炉ストーブ協会・事務局)からごく一部を抜粋したものです。 本書の一部あるいは全部を無断で複製、転載することは編者の権利侵害となります。
Q3~暖炉の種類は?