ホーム暖炉・薪ストーブ基礎知識薪の種類と入手方法

薪の種類と入手方法

薪に使う樹木には大きく分けて、針葉樹と広葉樹があります。どちらかといえば、薪に適しているのは、ナラ・ブナ・クヌギなど、秋に落葉する広葉樹です。スギ・マツ・カラマツなどの針葉樹は、木質が軟らかくすぐに燃え尽きるという特徴があります。しかし、昨今の木材の供給状況から、必ずしも広葉樹でなくても構いません。薪は、ホームセンター、薪ストーブショップ、燃料店で購入できます。最近では、アウトドアブームやインターネットの普及もあって、DIYショップ、ネット販売店等でも薪を扱うところが増えています。

薪の作り方

薪を自分でつくるのも、暖炉・薪ストーブライフの楽しみ方の一つです。
伐採から薪割り・乾燥・保管までを自分で行う方も少なくありません。原木を買って、薪を自分でつくるのが一番安く手に入る方法ですが、玉切りや薪の状態で販売しているお店もあるので、引き取りや配達など、都合や予算に合わせて利用するのも一つです。余った間伐材を無料でもらえることもありますが、運搬費用は自費の場合が多いので、家族や友人と丸太収集のツアーを組むのもよいでしょう。


丸太を薪にする方法

まず、暖炉・薪ストーブの燃焼室の大きさに合わせて切断(玉切り)します。チェンソーを使用する場合は、くれぐれもけがのないよう、必ずプロテクターを装着してください。
切りそろえた玉切りは、乾燥工程に入る前に割ります。木質が軟らかいうちに割ってしまう方が楽なためです。あえて斧を使い、汗を流すのもまた楽しみの一つです。その他、油圧を利用したエンジン付きの薪割機械を使う方法や、住宅地などで音が気になる場合は、電動タイプの薪割機もあります。苦にならない方法で続けましょう。

薪の乾燥

伐採したばかりの木は水分をたっぷり含んでいます。含水率は生材で35~60%ほどで、このまま燃焼させると水分を蒸発させるために熱が利用され、熱効率が悪く、またクレオソートが大量に発生し、煙突や暖炉・薪ストーブ本体に悪影響を与えます。
薪の含水率を下げるため、風通しのよい場所に、屋根のある薪棚などを準備し、1~2年以上自然乾燥させます。そうして含水率を15~20%に落ち着かせます。
今シーズン使う薪は前年のうちに調達し、乾燥保存しておくことが大切です。薪は玉切りした丸太の状態より割った薪の方が、乾燥期間が短く、均一に乾燥します。
リンゴ等の果樹のせん定枝で薪を作り、甘い香りを楽しむのもおすすめです。暖炉・薪ストーブライフに色をそえてくれるでしょう。

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